DSK Exhibition
2025
HMW reframe industrial products as art pieces that embody the spirit of making?

DSK Exhibition

research

Exhibition

建築には、時間を留め、記憶を編み込む力がある。集められた物と空間の関係性は、単なる陳列を超え、人の営みや思想を静かに語り継ぐ装置となる。その在り方に、ものづくりの叡智を伝える手がかりを見出した。

クライアントは、製罐および産業用プラスチックの分野で、インフラや物流、製造の現場を長年支えてきたものづくり企業である。日常の中では意識されにくい存在でありながら、確かな品質と安定性によって、産業の「当たり前」を成立させてきた。

本プロジェクトでは、製品を並べて性能を伝える商談展示に留まらず、技術の背景にある思考や、製品に向き合う人の姿勢を、どのように空間体験として表現できるかを考えた。

展示空間の中心には、一枚の大きな壁面を設え、主力製品から新たな取り組みまでを一体的に組み込んだ。工場内に広がる製造工程を抽象化し、凝縮することで、ものづくりの全体像を一望できる構成としている。壁の片面では製罐事業を、もう片面ではプラスチック事業を展開し、それぞれの製品は形状やスケールに応じた居場所に収められる。静止した展示と動的な映像を重ねることで、長年変わらない誠実な姿勢と、日々更新され続ける製造の現場を同時に表現した。「製品」を「作品」として捉え直す展示が、関わる人々の創意と誠意を静かに浮かび上がらせている。